令和6年度保護者アンケートに関するご報告


先日は、保護者アンケートのご協力頂きありがとうございました。

保護者の皆様のご協力のおかげもあり、アクア・クレア/フィーカともに80%近いご回答をいただきましたこと、誠に感謝申し上げます。


アンケート結果を通じて見えてきた私どもの課題やご指摘につきましては、真摯に受け止め、引き続き、改善に向けて取り組んでいきたいと思います。

引き続き、お預かりする児童並びに保護者の皆様が、ご利用しやすいように努めてまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。



まず最初に、昨年度(令和5年度)は私どもの法人が運営する事業所の運営につきましては、「かなり厳しい」1年となりました。

夏休みでのインフルエンザ等の感染症の広がりや、高学年が多いことによる支援学校等の施設実習や就労アセスメント等の影響もあり、利用予定としていたお子様の急な欠席(利用キャンセル)が増えたこと、全体的な利用者の伸び悩みもあり、予定していた利益が確保できませんでした。

加えて、春日市にある関連事業所である「こどもサポートルーム カーサ」、那珂川市にある「計画相談支援室ノーマ」の経営環境の悪化も重なり、収入減少と経費拡大が重なったこともあり、法人としても厳しい事業運営となりました。


そういった影響から、職員への負担が増えたことは否めません。


結果的に、退職希望者が増えたこと、退職希望者を引き留める力が、当時の法人には及ばなかったこともあり、「できるだけスムーズに退職できるようにすること」が、私たちにとっての精一杯の配慮となりました。


ただ、こういったタイミングでの退職者が出たことは、返って、事業運営をスリム化することにもつながりました。

同時に、令和6年度の報酬改定は、私たちアクアとクレア/フィーカにとって強い追い風となりました。

クレアは、立て続けに退職者が出たことで、利用する児童並びに保護者の皆様には多大なご不安を与えたことにつきまして改めてお詫び申しあげます。

しかし、結果的に構造的な課題に対しての改善並びに法人役員による運営に対する直接的な立て直しが行われたことで、アクア及びクレア/フィーカも、質の高い、強固な安定運営が可能となり、結果、これ以上の受け入れができないほどの利用者増となりました。




毎年、地域に望まれながらも厳しい運営を迫られていた「こどもサポートルーム カーサ」は、令和6年3月末に惜しまれて閉所しました。

残されたスタッフは全員退職し、新たな職場に巣立って行きましたが、カーサの職員たちは、私たちが自信を持って送り出せる精鋭たちです。


これからの活躍を大いに期待しています。


私たちの事業所では、事業所単位で運営を行っていますので、人事異動はこれまで行ってきませんでした。

そのため、今回は退職者が多く出てしまいましたが、これまで職員配置を変えずに継続してきたことは、私たちにとっての自慢できるひとつでもあります。

社会福祉法人さんや大手さんは、どうしても定期的な異動があると伺いますが、設立10年となるなかで、当法人では同じ環境で8年目を迎える職員もおります。

引き続き、職員にとっても安心できる職場環境を提供できるように、私たち法人も努力を重ねていくつもりです。


こういった改善の努力もあり、令和6年度は全事業所の黒字化を目標として掲げ、加えて職員の処遇改善も行っていく予定です。

結果、皆様には安定した環境での質の高い支援を継続できればと思っています。



皆様から「わからない」との返答が多かった「緊急事態の対応」につきましては、すべてマニュアルを作成して、それに応じた対応を行う訓練を定期的に行っています。

訓練を行なった際は、連絡帳(コドモン)を通じてご連絡するようにしていきますので、ご家庭においても、話題に上げるなど日常の防災、防犯、感染症の意識向上にご協力頂けたら幸いです。


こどもサポートルーム アクアは、浸水被害の少ない場所にあり、特別支援学校から最も近い事業所の一つとなっています。

アクアにつきましては、避難場所を指定避難所である久留米商業高校または久留米特別支援学校を選択しています。(地域のコミュニティセンターも検討しましたが、障害特性が強いこどもたちを受け入れる環境として適切かどうかを検討した上で、上記に決めました。)


こどもサポートルーム クレア/フィーカは、目の前がコミュニティセンターや保育所がある地域であり、もっとも安全な地域にあります。

クレアにつきましても、お預かりするこどもたちの特性を考え、避難場所として御井小学校を第一避難場所としています。


事業所の環境は、アクア・クレア/フィーカともども、お子様にとって良い環境とのお声を頂いています。

ただ、環境は改善されても、昨年は、クレアにおいて児童が遊んでいる最中に、誤って

転倒し、大怪我をする事故も発生しています。

すぐにスタッフと児童には注意喚起を行い、事故に繋がらないように改善に向けた対応を行いましたが、また、その対応については、まだ改善の余地があると考えています。

厳しいルールをこどもたちに課すことは、こどもたちの「自由を奪う」ことにもつながるため、こどもたちとも話し合いを行いながら、十分に注意を促し、安全にお預かりできるように対策を講じていきます。


尚、今回の事故が生じた際は、すぐに「事故調査委員会」を立ち上げ、全事業所スタッフに調査報告と事故防止に関する研修会を開催しています。

また、事故や苦情に関しては、福岡県並びに久留米市にも報告書を提出しています。




アクア・クレア/フィーカにおいても、パニック等を起こした児童を守るために、一時的に「身体拘束」を行うことがあります。

一時的であっても、「身体拘束」を行なった場合には、保護者にはきちんと報告を行い、記録の記載も行っています。

保護者にしてみれば、お預かりしている状況はみえないため、普段から送迎時に「良いこと」も「悪いこと」もそのままお伝えするようにしています。

保護者におかれましても「一喜一憂」することもあるかと存じますが、普段からの本音のやり取りは、最終的にはみなさまとの「信頼」につながると確信しています。

何かご不安な点がございましたら、スタッフにご遠慮なくお申し付けください。


クレアの児童発達支援部門である「こどもサポートルーム フィーカ」におきましては、言語聴覚士の村山先生のおかげもあり、個別・集団の発達支援体制が整いました(今年度から、「療育」ではなく「発達支援」と呼ばれるようになります)。

基本的には、集団における支援を中心に行う事業所として誕生したフィーカですが、クレアの就学児童との交流なども含めて、様々な世代の関わりも構築できるようになりました。

また、村山先生による個別支援も行える体制も構築でき、今後のこどもたちの成長・発達が見込めます。(現在、フィーカにおける新規の受け入れはできません。)


アクアとクレアは、久留米におけるもっとも歴史のある児童通所支援施設として、これからもその役割を担って参ります。


引き続き、保護者の皆様のご理解ご協力の程よろしくお願いいたします。



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